アメリ 『パリジャンの日常』 ジャン=ピエール・ジュネ
こんにちは。
今回はフランス映画として有名な「アメリ」です。
フランスで大ヒットを記録した本作は日本でも人気を博し、好き嫌いは分かれるものの、その映像と、パリジャンの生活や人間関係などを知ることができる映画となっています。
映画の説明
「幸せになる」をキャッチコピーとして封切られたこの作品は人間関係に難があるアメリが小さなことから考え方を変えていき、少しずつ成長していく物語となっている。
フランス映画らしく、ハリウッド映画などとは違う、少しこじらせているような登場人物やユーモアが多く、アメリカ映画を多く見る人々にとってはフランス語とともに新鮮な気持ちで見ることができると思う。
感想 「パリジャンの日常」
登場人物一人一人の癖が強く、少し誇張したような部分もあるように感じるが、特別変わった人は登場せず、パリで普通に仕事をするいわゆる「普通」の人々の生活が見られる作品であると思う。
映像が美しく、また時折挿入されるCGも視覚的に訴えるものが多く、映像そのものを楽しむことに多くを割かれた作品であると言える。
特筆すべきはアメリを演じたオドレイ・トトゥである。彼女は学校に1人はいそうな、どこか不思議で目が合わないような女の子を見事に演じきっている。話し方や一挙一動に至るまで見られ方を意識しており、地に足が付いていない、いつも何か違うことを考えている空想好きな女の子というイメージが映画のパッケージの時点から強く感じられた。どこか憎めないかわいい女の子だから、彼女のする犯罪すれすれのいたずらであってもなぜか許せてしまうのだろう。
好き嫌いが分かれる映画であると思うが、本作は間違い無く、これまでの映画とは一線を画す、新ジャンルの映画であり、ハマる人には間違いなくハマると思うので女性は特に一見の価値ありだ。
Tom Nagasawa